単衣の黒紋付と絽の袴。

単衣の黒紋付と絽の袴。

 ずいぶん前に裏地のついた袷の黒紋付と縞をお買い上げ頂いたお客様がおひさしぶり。
 「今度は単衣黒紋付とそれに合わせて履く、六月だから絽よ、絽ね。もう年寄りだから無地で地味な色がいいな。ほんでね、背も縮んだみたいだから寸法も測り直してくださいね。そうそう、ついでに9月に向けて袷の御召を色を違えて2枚ほど。それと長襦袢も新調して」と息つく間もないほど矢継ぎ早やに。なんとまぁ嬉しい御要望。
 このところ、お食事会や会合はおろか、お宮詣りや御祝儀など御家族の大切な節目にきものをお召しになろうと御予約頂いていた着付のキャンセルなどが続きましたので、なんかこう余計に嬉しくなりました。まずは今や貴重となった羽二重の白生地からお客様の家紋を染め抜く黒紋付を単衣に、そして絽の袴を股のある馬乗り型にそれぞれ仕立て上げます。僕の絽袴が縞だったので、急遽無地の絽袴をお客様から見本にお借りしました。見本をお貸しくださったお客様は、明後日19日(水)に若旦那レッスンの受講が決定!
 それから実は今朝、開店前にお殿様おふたりの着付をお手伝いしました。「きものはレンタルしたのですが、どうしても自分では着せられなくって、」と定休日の昨日にお電話を頂きました。きものがお殿様の寸法に合っているか、足りないものはないかなど準備ができていないので、お客さまのご予定よりも1時間ほど早めに御来店頂いたのです。無事に着せることができて、ご家族みなさん楽しそうにフォトスタジオへ向かわれました。はて、神社には詣られたのだろうか、、、まいっか。
 新型ウィルスだ何とか言ったって、きものをお召しになる方はいらっしゃるのです。

なかよしお殿様ふたり
今朝一番で着付を手伝った、なかよしお殿様ふたり。

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