ドキドキワクワク、肉襦袢や長法被のオーダーから納品まで。
◉大きく分けて4つの工程
①生地が全て揃っているかをチェック。
②必要に応じて、お好みの裏地を選ぶ。
③寸法(サイズ)を測る。
④仕立て上りを楽しみに待つ。
*代金のお支払い。
◉気になる料金を知る。肉襦袢が13,200円、長法被が15,400円。
肉襦袢や長法被の仕立てを頼むに当たって、もっとも気になるのが料金ではないでしょうか。
令和6年に料金を改定しました。また下記料金のほかに衿にネーム刺繍(約300円/1文字)や撥水加工(12,100円)なども承ります。
①まずは生地が全て揃っているかをチェック。
肉襦袢も長法被も、表地(左右の身頃と袖)、衿地、裏地の3つで構成されています。広巾の生地だと身頃は一枚、小巾だと身頃は左右二枚に分かれていて背中で柄を縫い合わせます。
生地が全て揃っていることもあれば、町によっては表地と衿地のみが用意されていて裏地は各自手配するようになっていることがあります。その場合は弊社が用意している生地の中からお選び頂きます。
②必要に応じて、お好みの裏地を選ぶ。
◉肉襦袢の裏地は木綿が2,200円、正絹が11,000円。
肉襦袢は肌に直接触れるので、汗による変色や色移りなどを考慮してほとんどの方が真っ白な裏地を選ばれます。
木綿は吸湿性に富み丈夫、何よりも安いのが特徴です。ただし汗など水分によって縮むので、仕立てる前に必ず水に浸して生地を縮めてから仕立てます。
正絹は何と言っても羽織った時の肌触りが他に類をみない心地よさです。さらに熱が籠らずに汗も乾きやすいので着心地は抜群です。せっかく正絹の表地なら、裏地も正絹がおすすめです。
◉長法被の裏地は正絹で24,200円〜、別誂え66,000円〜も承ります。
長法被の裏地は隠れたお洒落で、唐津っ子の意気と粋の見せどころ。裏地が用意されていて曳子みんながお揃いの町もあれば、そうでない町もあります。後者は裏地の絶対条件である表地よりも軽いことと滑りが良いことは池田屋にお任せ頂くとして、
1)小紋柄 …小巾の生地に同じ模様の連続したもの
2)額 裏 …広巾の生地に一枚の絵のように描かれたもの
3)別誂え …お好みの色柄を絵師に描いてもらうもの
という大きく分けて3つの中から選んで頂きます。3)の別誂えをご希望のお客様は、打ち合わせや見積もりに時間を要しますので承ってから約半年くらい時間を要します。
③寸法(サイズ)を測る。
◉今着ている装束があるなら持ち込むべし!
生地が揃ってウキウキしたところで、いよいよ採寸。
首回り、胸囲を測ったら、池田屋で用意している肉襦袢を羽織ってもらった上から帯を結びます。鏡越しにご自身の姿をご覧頂きながら、基本となる裄(袖の長さ)や身丈を提案しながら寸法を決めていきます。もしも今お召しになっている肉襦袢があればそれを基準に、長法被があれば袖口から肉襦袢の袖が出ないように、肉襦袢よりも長法被の袖付(アームホール)を大きくするように気をつけるのも重要なポイント。
ただし持ち込まれた生地によっては、巾や丈に限界があってご希望に添えない場合がありますのでご了承ください。
④仕立て上りを楽しみに待つだけ。
◉早ければ1週間、遅くとも唐津くんち本番までには。
池田屋が誇る仕立て職人に、お客様の特徴(体格)とともに寸法表を添えて生地を託します。基本的には手縫いですが、お客様のご希望によってはミシンを併用します。例えば生地が木綿や化学繊維の場合、ご自宅で洗濯することを考慮して縫い目が強くて形崩れしにくいようにミシンを用います。あるいは脇や背縫いなど長い直線な上に強度が必要な箇所も。反対に、最も力がかかる肉襦袢の袖付(脇の下)はミシンだと縫い目が強くて生地が裂けてしまう恐れがあるので、必ず縫い目の柔らかい手縫いにします。
そうして仕立て上がってきた装束は、依頼した寸法通り仕上がっているか、柄は合っているか、縫針が残っていかなど不備がないか検品をして無事に通過すれば納品を迎えます。
早ければ1週間、どんなに遅くとも唐津くんちに間に合う10月末にはお渡しします。
*仕立て上がった装束と引き換えに代金をお支払い。
◉お支払い方法は、現金一括またはキャッシュレス決済。
代金は基本的に納品時にお支払い頂きます。現金またはキャッシュレス決済(いずれも一括のみ)で承ります。ただしお仕立てのみのご依頼の場合は、現金一括のみの対応と致しますのでご了承ください。