ありがたいことに、「きものが欲しい」というダンディが奥様と一緒に御来店。
まずは反物を転がしてひと通りご覧頂いた中から、第一印象でひとつ。いつものようにきものを着てる風着付で、きものに続いて帯、羽織と肩に掛けた姿を鏡越しにご覧になって「じゃあ、これ」。ってさしもの僕も「いやちょっと待って下さい!」とふたたび新たな反物を同じように「あぁ、これ」。ってさすがの奥様も「もうひとつくらい着せてもらったら?」とひとこと。みたび新たな反物を同じように「いやぁ、これはないな。さっきまでのふたつのどちらか」って慣れっこの奥様から「もうちょっと考えてみたら?」とのもうひとことには「時間をかけるかかけないかじゃなくて、ちゃんと考えて決めてるんだって」と返す返す。鳥獣戯画の長襦袢、光沢のある糸の横段が粋な米沢織の紬をきものに、同じく米沢織の千鳥格子の御召を羽織。額裏は風神雷神。角帯は西村織物の博多織「段浮格子」。
念のために、今夜ご家族でのどちらにしようかな会議を提案。洋服だとほとんど無いことだと思いますが、なんか良いじゃないですか。お父さんが格好良く着るものを家族で考えるって時間が。返事を待つのみ。
いま日本に求められているのは、この決断力ではなかろうか。
追伸
昨年の4月29日は雨。唐津神社春季例大祭での曳山社頭勢揃い奉納は中止でした。今年は唐津やきもん祭りが中止。けど昨年も今年も嬉しいのは、男前の誂えやご来店があったこと。
昨年4月29日のブログ ☞「きもので寛ぎたかとです。」
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○4月のきもの成績
若女将26vs27若旦那
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△3月のきもの成績
若女将29vs29若旦那
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◉2月のきもの成績
若女将27vs26若旦那
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◉1月の対戦成績
若女将27vs11若旦那
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