きもので寛ぎたかとです。

 いつもはそれぞれの用事でそれぞれにご来店のご夫婦が、珍しく揃い踏み。
 御多忙のお仕事以外は任せっきりの奥様に履物でもプレゼントされるのかと思いきや、御主人様曰く「僕もそろそろきものを着て自宅で寛ぎたかとです」とえびす顔。のとなりでお多福顔の奥様。
 まず最初にこれから向かう夏に向かって、鉄紺無地の小千谷縮博多織角帯。麻の衿と半襦袢。なななんと!ここで初めて唐津はきもん祭り開催中だということに気づかれて、履物選びへ。「下駄は足が痛いから、草履がよかです」と手に取られたのは、牛皮を裂いて織ったお洒落もお洒落な台に、内側に真っ黒なナイロン本天できりりと締まる鼻緒を合わせて。「夏だけじゃないからね、」と続いて縞が粋な片貝木綿もひとつ。そして最後に「ここまでは全部自分で買うけど、せっかく旦那様がきもので過ごそうって言ってるんだから信玄袋くらいプレゼントしてくれてもいいんじゃない?」と奥様におねだり。「はいはい、じゃあこれで」と嬉しそうにお支払い。こりゃ本気だな。
 仕立て上がったら若女将に負けじとスパルタレッスンだい!

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