結城紬の洗い張り。

勇気紬の洗い張り

 洗い張りをして代を譲られる結城紬をお預かりしました。
 「結城紬は3代に渡って楽しめるくらい丈夫な織物」なんて耳にしますが、その秘訣は洗い張りにあります。通常の洗い張りと違い、結城紬の場合は生まれ故郷である茨城県結城市に里帰りをして行うことをおすすめしています。
 理由はいくつかあるのですが、まず一つ目は工程にあります。解いて反物の状態になった生地を、人肌ほどのぬるま湯にひと晩浸けておきます。次に反物の状態を指先で感じながら繰り返し洗い、ほんの少しだけ糊気を残しておきます。最後に水洗いをした後、天日干しをして、最後に蒸気を当てながら地の目と巾を整えたら完了。場合によってはふたたび糊付けをしてくれます。そのほとんどが手作業で、織元によって異なる糸質などを熟練の職人が指先や目で確かめながら行なっていきます。二つ目が糸に使う糊にあります。布糊や蒟蒻糊などを使う他の産地の織物と違い、結城紬の糸には結城名物のうどんになる小麦粉糊が用いられています。
 通常の洗い張りが11,000円なのに対して結城紬は27,500円で倍以上の金額がかかりますが、【手作業】と【うどん粉糊】が決め手となり高価な結城紬をいつまでも変わらぬ風合いでお楽しみ頂けます。

追伸
うどん粉糊で少し張りのある状態で戻ってきた写真の結城紬は、裏地をつけて袷に生まれ変わって次の世代へ。

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○4月のきもの成績
若女将25vs26若旦那
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△3月のきもの成績
若女将29vs29若旦那
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◉2月のきもの成績
若女将27vs26若旦那
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◉1月の対戦成績
若女将27vs11若旦那
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