綿入れ丹前を誂える。

 「記事中の「綿入れ丹前」を私も欲しいと思いますが、現在も仕立ては可能でしょうか?もし可能ならばお願いしたく、ご連絡お待ち致します」
 数日前に突然舞い込んだ、東京は浅草からのメール。世間に五万とある東京だけでも積もれば山ほどあるお店や、仕立てをされる方がいらっしゃる中で、何がご縁かわかりませんね。弊社ブログをご覧になったのがきっかけで、大切な大島紬のアンサンブル一式が風呂敷に包まれて届きました。そう、お預かりしたこの一式を使って、古きより稀なる70歳を迎えられたお兄様に綿入れ丹前を仕立ててプレゼントされるのだそうです。こんなに素敵な物語の中に、僕や弊社が登場して、やがて目出度い結びを迎えるなんて。こんなに嬉しいことはありません。日本の中の日本、お江戸情緒あふれる下町も下町から日本らしさを求めて九州の片田舎に辿り着きました。それは針仕事が得意だったおばあちゃんが手作りしてくれた丹前に、僕自身が毎晩袖を通していることがブログの端から滲み出ていたからかも。想いのこもった手作り丹前の温もりは包まれた者にしかわからない。誂えてみせますとも、想いを込めて。
 最後に届いたメールには「まさか九州、唐津のお店にお世話になるとは、びっくりです」。いえ、こちらこそ。

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