「嫁いだ娘が孫の卒園式に着物で出席したいって言うのよ」とありがたいご相談。
「そういえば家に若い頃着ていたピンクの紬があるんだけど、染め替えられないかな」とお客様。
「もちろんできますとも!色白のお嬢様にはちょっと渋い紫はいかがでしょうか」
「それだったら私も着れるもんね!」とにんまり。
「それで帯はどんなのが良いわけ?」
「卒園式ならこういう感じの名古屋帯はいかがでしょうか。紬の無地にならこの感じがぴったりです」と、すかさず広げたなごや帯数点。
「これに決まり!決めると早かでしょ!」と大笑い。薄水色に立涌と可愛らしい花たち。白っぽい小物を合わせたら、染め替える紬の紫といい、お客様のセンスが光ります。
帰り際に一言。「私が着ようかな、娘が袖を通す前に(笑)」。