猛暑日のたんすの整理

150805 久しぶりにお客様宅のたんすの整理に伺いました。
 数日前にご来店になったお得意様から「もう5年も6年も前に女将さんから整理してもらって以来だから、久しぶりに来てくださる?」とのご依頼。「では涼しくなった秋にでも、」と申し上げようとすると、すかさず「5日の午前中はどう?」と言われて頑張って首を縦に振ってしまいました。
 で、迎えた本日。酷暑を予想してタオルに飲み物に保冷剤を持参したのですが、意外や意外、盆明けのような風が窓から窓へと吹き抜け、きものの湿気とともに僕らの汗も心地よく吹き飛ばしてくれました。ここ数年は体調を崩されてきものをお召しになる機会が激減されていたのですが、定期的に窓を開けて風通しをされていたのと、上等な総桐たんすのおかげで状態は良好。まずは引き出しごとに衣紋掛けにかけて風を通し、カビやシミ、変色などがないかを検品。古くなったりカビ臭い畳紙[たとうし]を数枚と全部の引き出しの乾燥剤を入れ替えて、カビが気になったきものと帯を3点ずつお手入れに持ち帰りました。「この秋からきものを着ようと思ってるけど、来年は梅雨前に整理に来てね」と念を押されて終了。写真は「このきものはね、親戚の初盆に着て行った一枚よ。おかげさまで久しぶりに見たよ、ありがとう」とおっしゃった紗のきもの。
 みなさんのご自宅やご実家のたんすの中にも、きっと思い出の、きっと高価なきものや帯たちが眠っているに違いありません。酷暑でも猛暑でも構いません!是非とも、Shall we たんす?

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