エアコンも麻も、今まで我慢した甲斐がありました。
この夏、ようやく綿麻から麻100%に衣替えしました。毎年袖を通しているはずの小千谷や近江の麻ですが、改めて着てみると軽くて涼しくって涙がでそうです。本当にこんなにも違うものか!と毎年驚いてしまいます。その上風通りがよくって汗をかいても乾きが早くって、清少納言が「夏は夜」って言ってましたけど、やっぱり麻ですよ、アサ。ただしここから先は気温も日差しも痛いくらい暑いので、襦袢もきものも毎日洗濯するほかありません。
ご存知の通り、麻は擦れや折れに弱くって着ているとシワが目立つようになりますが、それこそ日常の中で生まれるシワこそがきもの365日の証。洗濯で水を潜らせて物干し竿にピンッと伸ばして干しておけばアイロン要らずで腰も張りも皺も蘇りますけどね。
蒸し暑い今こそさらりときものをお召しになって日本の夏を嗜みましょう。