白生地から誂える御祝着。

洗い張りをして仕立て直す御祝着。

 今こそ兜や龍、鷹など勇ましい色柄の既製品が主流となったお宮詣りのきものですが、ひと昔前は白生地から誂える方が多かったと聞いています。
 本日お預かりしたきものと長襦袢もそのひとつ。武田菱にさらに菱を重ねた紋意匠縮緬に銀色の糸で中輪に抱茗荷の家紋がひとつ。どっしりとした重めの生地が質の良さを物語っています。子持ち亀甲に唐花の模様が織られた長襦袢もまたよし。こちらは5歳の七五三詣りでもゆったりとお召しになれる様に誂えられたのか、背縫いのない一般的なお宮詣りのきもの、いわゆるひとつの一つ身とは異なり背縫いのある三つ身仕立てとなっていてます。
 「インスタやホームページを拝見してやってきました!」と夏に御出産を控えていらっしゃるお孫ちゃんのために。少々カビ臭さもありましたので、より丁寧にお手入れすべく一度解いて洗い張りをして、黄ばんでいた胴裏を新品に取り替えてお仕立て直します。このきものが弊社で誂えられたのかどうかというのはさておき、こうしてご家族の大切な節目にお役に立てるだなんて毎度ながら光栄で嬉しい限り。
 9月に予定されているお宮詣りに向けて万全の体制で臨みます!

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