千葉県にお住まいの姪っ子さんへ、七五三詣りの準備に余念がありません。
その昔、姉妹でお召しになっていた紫色に松竹梅の織られた銘仙。一枚は昨年3歳の七五三詣りを迎えられたお孫ちゃんの三ツ身に。真っ白な被布を着せてそれはそれは可愛らしい七五三詣りでした。そしてもう一枚はこの夏に真っ赤な毛斯リンの長襦袢とともに四ツ身に仕立てて、七歳の七五三詣りに向けて準備は着々。遠く離れた千葉県にお住まいの姪っ子さんのお姫様へのプレゼント。2世代の時を超えて想い出やご家族の温もりとともにふたたび息を吹き返すのですから、きものっていうのは不思議なものです。「おまかせします!」と言って頂いた長襦袢の衿元には、吉祥文様や兎が刺繍で施された可愛らしい半衿を縫い付けました。結び帯に帯〆に帯揚にお垂れに匣迫に、足袋に草履にバッグに。
そしてまた近いうちにご親族の姫君たちが袖を通す。こんな幸せな物語は洋服ではなかなか紡げない。はず。