卒業式向けに鼻緒を挿げ替える。

鼻緒を替えてお客様のお好みに合わせて挿げた草履

 ふらりと立ち寄られたお客様は、明日に予定されているお子様の卒業式にご出席のお母様。
 「きもの一式を準備していたんですけど、履き物を久しぶりに出して履いてみると痛くって。もともと小さかったので新しいのを見にきました」と、今すぐにでも履き心地の良いのが欲しい感があふれていらっしゃいました。いつもならクッション性抜群の岩佐の草履をおすすめするところですが、手持ちがカジュアル系ばっかりだし誂えは間に合わないし。
 ということで2年生のため大特価の半額にしていた本革の一足をおすすめしました。さすがに挿げていた鼻緒だとフォーマルっぽくもないしお客様もお好みではなかったので、新たに鼻緒を選んでもらってお客様の足に合わせて挿げ替えて差し上げました。まずは靴を脱いでもらって足を拝見して「ちょっとそこまで、」と用事を済ませられる間に仮挿げをし、ふたたびご来店頂き何度か鼻緒の挿げ具合を調整して、はい完了!
 みなさんの草履も鼻緒がきつくって痛かったり、逆に緩みすぎて歩きにくかったりされた経験は少なくないと思います。かかとのゴム交換も含めて、どうぞご遠慮なくご相談ください。「二度と履きたくない!」とか「きものは着たくない!」なんてことになる前に。是非とも!
 なーんて本日は、7:30に御予約を頂いた先生の姿を皮切りに総勢5名様の着付をお手伝いしました。雨と風が心配されましたが、着付を終える8:50まではなんとかお天道様のご機嫌が持ってくれまして、きっと体育館の中は屋根に当たる雨音で雑音だらけだったに違いありません。その中のおひとりが夕方にふたたび。「この3年間はな〜んにもなかったんだけど、ホームルームの時間に担任の先生が『みなさん目を閉じてください。さぁ、お子さんの手を握ってあげてください。誰も見ていません、しっかり握ってください。いつ以来ですか?幼稚園ですか?小学校ですか?こどもたち、その手がみんなのお弁当を毎日作ってくださった手です。いま感謝を伝えるときです。しっかり握りなさい』って。もう本当にいつ以来だっただろう、息子の手を握ったの(涙)」って僕も若女将も目頭が熱くなりすぎて壁際に寝返りを打つのがやっとでした。
 こんなご家族の大切な節目に役に立てるなんて、、、幸せすぎます。

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