七五三詣りと仕立て直し。

 今日は朝一番から昼二番までご来店をお約束頂いていたお客様に終始。
 ずっと前に着付教室に通われていたお嬢様と瓜二つな元気はつらつお母様。近所のスーパーで若女将とたまにお会いしてはご挨拶を交わす程度だったのですが、この秋にお孫ちゃんの七五三詣りを控えていらっしゃることが発覚!というか自己申告。持ち込まれた立派な一ツ身に合わせて絞りと友禅の被布草履バッグ、髪飾りなどを合わせて。
 お昼から一番のお客様は、長女が通った幼稚園の先生ご家族。七歳の七五三詣り四ツ身をご覧頂いたのですが、一枚目の水色を羽織った途端に「これがいい!」って元気いっぱいの笑顔。お母さんおすすめの淡い黄色地、おばあちゃんがどうしても着て欲しかった真っ赤に絞りの一枚には目もくれず。次回のご来店時に持ち越しと相成りました。
 とご家族がお帰りになったすぐ後に、つづいて頃よく福岡市内からお洒落仲良し3人組。実はそのうちのお一人様から宿題を頂戴していて、お手持ちの男物を女性物に仕立て直すというミッション。洗い張りをして裏地を変えたり寸法を変えたり、中でも最たるミッションは身丈を長くするのにの下に隠れる部分に違う布を継ぎ足すこと。これにはお体型や着付の癖などが微妙に影響するので、一度お召しになって頂いてから細かい採寸が必要なのです。ということで電話やメールでは済まずに、はるばる福岡市内からのご来店。八掛の色も決まり、お洒落の秋に間に合うべくササッと仕立てるべし。
 秋はお洒落だけじゃなく、ご家族の大切な節目を祝う意味でもきものをお召しになる絶好の季節。

追伸
 その後はお時間とご興味があったので、うつわギャラリー草伝社で開催中の鳥巣窯・岸田匡啓展へ。数ある唐津焼作家のなかで、作風もお人柄も、唐津焼にかける静かな情熱を熱く感じるおすすめの作家と作品です。実は岸田さんとはあまり面識がないので、これ僕の直感。

窯主の器と草生庵さんのお菓子が頂けるのも、草伝社の楽しみのひとつ。


『鳥巣窯・岸田匡啓展』
 会期;令和元年9月21(土)〜29日(日)
    *会期中は無休
 会場;うつわギャラリー唐津草伝社
    唐津市北波多徳須恵1030-3
 ☎︎ 0955643540

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