今年、待望の唐津くんちデビューを控えた唐津っ子。
というよりも唐津漢。が、肉襦袢の仕立てを御依頼。水泳や相撲で鍛え上げた肩巾と肉体は、いつもならぶっかぶかになってしまう寸法見本の肉襦袢がやや小さめ。衿肩明と身巾を見本よりも広めに寸法表に記入すると、つづいて裏地選び。行く先々で脱ぐことのある長法被なら裏地自慢もくんちの醍醐味のひとつですが、脱いで見てもらう機会がほとんどない、しかも背中は肌と汗が直接触れますし、うっすらと表地に響く(表から透けて見える)こともあるので一般的には真っ白な絹をオススメするのが肉襦袢の裏地。ですが近頃は柄物をつける粋で鯔背な唐津っ子が急増中。ということでおすすめすると唐津漢も柄物に傾き、最終的に新作の龍と風神雷神。奥様(財務大臣)の顔色を頭の中に浮かべつつ、ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、と手描きの風神雷神を。
あぁ神様。ご帰宅後の風を、雷を、鎮めてくれたまへ叶えたまへ。