鳥獣戯画 Bros.

 「あのー、、、仕立てって、お願いできますか?」
 「くんちの長法被ですか?」
 「は、はい」
 閉店間際、紙袋を持参された唐津っ子が遠慮がちに。まずは表地の特徴と柄合わせについての説明をして、いざ裏地選びへ。まずは大きく分けて広巾に織られた生地に一枚の絵のように描かれた通称「額裏」という裏地と、小幅に織られた生地に柄の染めてある裏地の中から後者を選択。続いていろんな色柄をご覧に入れた中から、写真の鳥獣戯画を。
 実は彼、先日「鳥獣戯画の裏地はありますか?」と弊社ブログをご覧になって来店されたお客様のお兄様だったのでした。さすがは兄弟!とは言え、同じ色を勧める訳にはいかずに色違いを。採寸をして無事終了。今回仕立て長法被の下にお召しになる肉襦袢の脇が解れていたので、そのお直しも預かりました。
 このブラザーズにお会いするが、唐津くんちの楽しみとしてまたひとつ。

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