浴衣のお手入れ。

 はや夏に終わりを告げられたのか、浴衣お手入れをお預かりしました。
 昨年誂えられた綿絽の一枚(写真左から2番目)と今年誂えたれた3枚の計4枚。実はこの浴衣、右から2枚は男物で実際に本人がご覧になってお買い上げ頂いたもの。あとの2枚は女物でどんな方がお召しになるか分からないままにお買い上げ頂いたもの。よって標準的な寸法で仕立てました。数日前に着付を承った折にはじめてお召しになる方とお会いしたのですが、どちらもよく似合われていてホッとしたのを思い出しました。
 さて。浴衣のお手入れですが、生地が木綿100%だと水洗いが可能です。
 ご自宅で洗う場合に最もオススメするのが水を張ったたらいなどに畳んで入れて押し洗いする方法。面倒臭い方はネットに入れて洗濯機のおしゃれモードなどによる短時間の洗濯です。洗剤は、アクロンやエマールなどの中性洗剤がオススメです。もしも汗をたくさんかいたり頑固な汚れがある場合には、中性洗剤よりも汚れを落としやすい弱アルカリ性の洗剤を選びましょう。ただし!蛍光増白剤という衣類を白くする成分が含まれているものは、色褪せてしまうので特に注意してください!それからもう一つ!注染めの場合、水に浸けると染料が流れ(いわゆる一つの色落ちをし)ます。特に新しい浴衣は他の衣類と一緒に洗わないようにしましょう。
 諸々心配な方は、近くの呉服屋さん、あるいは洗濯専門店に相談しましょうそうしましょう。

注)一般的なクリーニングとは、揮発油を用いたドライクリーニングです。染料の流れや型崩れの心配はありませんが、油で洗うので汗などの水汚れは落ちませんので上手に使い分けましょう。

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