今回は鳥獣戯画。
特に前回と前々回のお客様が同じ時や同じ場所でお召しになる確率は極めて低いですし、男物ですから袖口からほんの少しだけ垣間見える程度のもの。同じ色や同じ柄を販売しても特に差し支えは無いのですが、そこは田舎の呉服店ならではのこだわり。とでも申しましょうか。加えて見えないお洒落を楽しむ男の粋というもの。
鳥獣戯画とは、京都高山寺に伝わる擬人化した動物たちを描いた国宝の絵巻物。日本最古の漫画だとも言われています。今回この長襦袢を選んだ彼を動物に例えるならば、、、ですかね。今夜あたりも酔いちくれてどこかのだれかにくだを巻いているのではないでしょうか。
仕事を終えたらすぐカエル。良い亭主でいてくれることを願うばかり。