奈良は今日も雨だった出張3日目。

 久しぶりの奈良は、中川政七商店さんの展示会へ。
 12年前の春のこと。家庭画報に小さく掲載されていた一枚の蚊帳ふきんを見て、突然電話を差し上げて取引をお願いしたのがきっかけで、間髪入れずに奈良へお願いの挨拶に向かいました。高校の修学旅行以来10数年ぶりの奈良は今日と同じように雨がシトシト降っていたのを覚えていますが、遅れるわけにはいかない!と約束の時間よりもうんと早く着いたので東大寺まで歩いて向かうと、鹿たちがお出迎え。大仏に手を合わせていたのが功を奏したのか、無事に取引が始まりました。今や飛ぶ鳥を落とすどころか、眠っている鳥(全国津々浦々の工芸品)たちを起こす手伝いにまで躍起になって日本を元気にしようと勢いは増すばかりの中川さん。面目無く、そのご活躍のはるか後塵を拝しております(苦笑)。
 さて。本来は今月13日から東京で開催される大日本市に出掛けたかったのですが、日程が合わず断念。本日は奈良本社で開催されている夏物の展示会へ。いつも大阪や京都や東京の展示会に伺うので、実は本社が現在の場所に移ってから初詣。じっくりと拝見していろいろと手をつけましたが、中でも麻のダブルガーゼでできた夏物のパンツはオススメです。7月を前にみなさまにお見せできる日をお楽しみに!

倉庫っぽいけど、さすがにお洒落な奈良本社。
 時計の針は午後2時、本日の業務はこれにて御免。近そうで遠い法隆寺や薬師寺は諦め、すぐ近くにある興福寺へ。ここはそれぞれの建物が平氏による焼き討ちや廃仏毀釈などによる被災と再建を繰り返しています。中でも和銅三(710)年に建立された中金堂も同じく被災を繰り返し、7度目は文政二(1819)年に奈良町の人々の寄進によって本来よりもひとまわり小さな中金堂が建てられましたが、老朽化により平成十二(2000)年に解体を余儀なくされました。そうして興福寺創建1300年を迎えた昨年、多大なる勧進により8年もの歳月をかけて建立されて華々しく落慶法要が行われたのは記憶に新しいところ。すぐそばにある国宝館の展示も圧巻。
 というわけで京都に戻ってパソコン業務に専念し、明日は夏を彩る新作浴衣の待つ東京へ!

突如として晴れ渡った空のもとに輝く中金堂。
追伸
仮堂が建立されたぶ、ぶ、ぶ、文政二年といえば!今年で生誕二百年を迎える唐津くんちの赤獅子と同じ年!刀町の商人たちが寄進して生まれた赤獅子も然ることながら、興福寺が奈良町の人々にとっていかに大きな存在だったかがわかります。

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