創業百周年記念特別展 第三幕「京西陣 河村つゞれ展」

会期:平成25年12月14日(土)〜16日(月)
時間:10:00〜19:00 ※最終日は17:00まで
会場:池田屋呉服店 店内
内容:河村織物を代表する手織りの袋帯やなごや帯、着尺などの展示販売
   河村織物が製織した門外不出の化粧回しの特別展示
   喜和屋の草履・下駄の鼻緒すげ実演と展示販売
問い合わせ:0955-72-2050 お問い合わせ


河村の糸、色、手織りが放つ本物の輝き。

 江戸時代に両替商を営んでいた河村家は、慶応三(1867)年から西陣織に従事しはじめました。
 やがて時の流れとともに機械織りへと移行する機屋が多い中、現在もなお手織り専門店としての誇りを守り続けています。中でも、本来のつゞれ織と錦織の技を融合させた手織りつゞれ袋帯は、高い技術を持つ職人のみが製織する河村織物を代表する逸品です。ほかにも錦織や唐織の袋帯やなごや帯をはじめ、河村が独自に織り出す色無地と併せてご高覧ください。

【同時開催】お江戸・喜和屋の履き物お誂え会

 弊社恒例の履き物お誂え会。今回も国内屈指の鼻緒すげ職人の寺崎隆一氏が来場。草履や下駄の台がそれぞれ約100種類、それに合わせる鼻緒が同じく約100本が勢揃い。お好きな台に鼻緒を合わせて、お好みやサイズに合わせて鼻緒をその場ですげてくれます。また、お手持ちのお履き物の鼻緒の調整やカカトのゴム替えなどの修理も承ります。
 この機会に是非ともお気軽にご相談ください。


創業百周年記念祝賀展示 河村織物謹製化粧回し『虎』

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 わたくしども河村織物では、元関脇寺尾関から、元横綱朝青龍関にいたるまで数々の化粧回しを製織してきました。化粧回しというのは同じものを二枚と製織することはなく、その制作費は其々異なりますが大まかに言いますと数百万から壱阡万円に及びます。
 写真の化粧回しは弊社が誇る職人たちの技を結集し、特別に製織したものです。化粧回し用に織機を特別に誂え、本体は手織りつゞれで織り上げていきます。『王者・権威・知性』を意味する正面の虎は、生地の上に真綿を敷いてその上に手刺繍を施す「ふくらし刺繍」という技法を用いています。それによって通常の刺繍よりも更に立体感のある表現に仕上がっています。
 この度、御縁あって池田屋様の百周年を記念した企画展を開催するにあたり、門外不出の化粧回しを特別に祝賀展示いたします。関取が締める化粧回しは女性が触れることは禁じられていますが、今回展示する化粧回しは特別にお手に取ってご覧頂くことができます。本物の質感を河村が誇る帯たちとともにこの機会に存分にお楽しみください。
河村織物 当代 河村康人