年の瀬に「着付をお願いしたいのですが」と一本のお電話。
「どんなご用があるのだろう?」と思っていたら、コーディネートの相談に合点。おばあさまの腕の中にはスヤスヤと寝息を立てる赤ちゃん。「お宮参りに(赤ちゃんの)ひいおばあちゃんの色留袖にするか、おばあちゃんの訪問着にするか迷っているんです」とおっしゃったふろしき包みの中身を拝見すると、桜色の色留袖と抹茶色の訪問着。
若女将「まだお若いのでこちらの桜色にしてはいかがですか?帯も華やかな白にして」
お客様「帯〆と帯揚はおまかせするので新しいのを見立てて下さい」
若女将「それでは若草色で彩りを、豪華な帯揚で品を添えて」
お客様「じゃあ、それにします!」
そうして赤ちゃんが目覚めて泣き出した頃にお帰りになりました。今週末のお宮参りは雪が祝福してくれるらいしですよ。おめでとう。もうすぐ新しい時代の幕開けだね。
人生最初の節目。着付をお手伝いして池田屋も祝福します!