形見のアンサンブル。

 人生の楽しみ方をよくご存知で、その暮らしぶりを近くで拝見できるのが、今の僕には大変勉強になっています。
 と前置きが長くなりましたが、今回はそんな大先輩のお話。「妻の父の大切な形見なんだよ。父は素晴らしい人で、人の御縁に恵まれた苦労人。たくさんの方のおかげで学校に通って勉学に励み、お国のために頑張ってくれたんだ」とのっけからのプレッシャー。さてさて拝見するとウールアンサンブル(同じ生地のきものと羽織)。案の定、裄も身丈も短い。そこで羽織を使って肩と腰に継布をして一枚のきものに仕立て上げることになりました。奥様からも「主人が家でこれを着てくつろげればいいので、きものだけでもできれば嬉しいです」とご理解を頂き、積年の汚れやシワをきれいさっぱりするために早速洗い張りへ。冬休みの宿題は年が明けての取り掛かり。
 3学期の通信簿に『よくできました!』と書いてもらえるかな。

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