源氏香の裏地。

 ご親戚から譲り受けられた真っさらな花織の反物。
 「きものに仕立てようと思っていたけど、道中着に仕立てようかしら」と、裏地をご覧になって仕立て一式を承りました。「私が着た後にはお嫁さんが着てくれたら嬉しいな、」とお客様よりも背の高いお嫁さんに合わせて少し長めの丈で。裏地源氏香
 きものや帯の柄によく用いられる源氏香ですが、どの紋章がどなたの名前かご存知ですか?写真の裏地に染められているものだけでも「初音」「帚木」「松風」「真木柱」「花散里」「若葉」「」「行幸」「」「須磨」の十種類があります。下の二枚の写真から探してみてください。しかしよく考えると凄いですよねぇ、平安時代の貴族社会を描いた小説とは言え、光源氏がそれぞれの巻きで逢瀬を重ねた物語が後世に語り継がれているのですから。
 若女将一人で精一杯です(汗)

源氏香之図
源氏香之図

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