白生地から誂える。

 白生地を選んで頂いてから1年半、誂えがようやく再始動しようとしています。
 「孫に振袖をつくってあげたいのよ、誰も着てないようなのを」というお客様の一言から始まった今回の誂え。この白生地を舞台に「やっぱり訪問着にしようかしら、」「無地と思っていたけど、柄を描いてもらおうかしら」「いや、やっぱり振袖よね。けど少し袖を短く」「柄を描いてもらうのは大変そうだから、2色で裾ぼかしってのはどうかしら?」という紆余曲折を経て、裾ぼかしと身頃の2色がほぼ決定!ふぅ、これからお孫ちゃんのお体格をもとに裁ち合わせをして、どの辺りで2色が交じるのか、まっすぐなのか斜めなのか、袖もぼかすのか、お客様にわかり易く絵に描いて提案!無事に縦に動くのか、はたまた横に動いてしまうのか、まだまだ腕試しは続く。
 大切なご家族の節目のためならば、と息は抜けない。

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