またまたまたしても、染め替えのご依頼。
「もうさすがに着れないでしょ、」とおっしゃる見事な珊瑚色の色無地。そのお言葉には、お茶のお稽古に通い始めて一年以上が経った今でも楽しそうに続けていらっしゃるお嬢様のことが本当に嬉しくて仕方がないというお気持ちが滲み出ていました。これまであまりお召しになっていらっしゃらないのか、きものはシミやカビなどもない上に綺麗な保存状態でしたので、特に余計な手間を加えることなく無事に藤袴色に染め上がってくることでしょう。
しかしながら染め替えをお預かりする度に思うのは、どうして「若い人=ピンク」だったのか。ということ。