「小笠原流礼法教室のお手伝いにいくんですが、何を着たらいいですか?」とは事ある毎にきものをお召しになってお出掛けの大和撫子。
お客様「お稽古着って感じの小紋がいいかな〜」
若女将「それならお仕立て直ししたばかりの江戸小紋はいかがでしょう」
とお伝えすると、ご自宅からセンス良く何本かの帯を持って来られました。その選び方に賢さが滲み出ているのがあっぱれ。
若女将「さて、今日の帯〆と帯揚はどう合わせますか?」
と何本か出した中から、
お客様「今日は一番無難なのを!」
ときっぱり。きものを着ていく場面とその中での自分の立ち位置を正確に捉えるのは意外と難しいことです。その上でお洒落ができるお手本のような方だと感心。
若女将「パールトーン加工を施していますから、心置きなく夜の街も楽しんでください!」
という一言は飲み込んで見送りました。とさ、