大風呂敷に包まれて、

 ジャガード織りの木綿風呂敷が好評を博しています。
 先日お茶席向けの御召をお買い上げ頂いたお客様がふたたび。「できるだけ濃い色で、できるだけ地味なのが良いです」と御召に合わせる袴を見に来てくださいました。10反ほどある中から「あっ、これがいい!」と即決のお母様、「えぇ、もう少し考えさせてよ」と鏡越しに生地をあててご覧になる御子息でしたが、「やっぱりこれがいいね!」と手にされたのはお母様おすすめの色柄。なんか、嬉しい。採寸をして、形は行灯(スカート型)、腰板にはお名前を。
 これで一件落着と思いきや、「あっそうだ!」とはお母様。再来月にご結婚される姪御さんへのお祝いをとジャガード織りの風呂敷葡萄唐草」をご注文頂きました。お名前を朱赤色の糸で刺繍して。「あっそうだ!」と2度目は「私のも誂えとこう!」と、色違いの「葡萄唐草(小)」にご自身のお名前を同じく朱赤色の糸で刺繍して。先日から御贈答品にこの風呂敷を誂えて頂くことしばしば。
 御子息様もお母様の大風呂敷に包まれて、すくすく。

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