草履の右と左。

 ずいぶん履き古された草履を脱ぎ捨て、新しい草履をお買い上げ頂きました。
 お茶のお稽古の帰り道でしょうか、履いて来られた臙脂色の一足は鼻緒のみならず台も細くて。「足あたりの良い草履はないのかしら、」とやや広めの台に組紐の鼻緒が柔らかい草履を試しに履いてみられると、「履きやすい!けど親指と人差し指の間が痛い」。すぐに手を加えてあげると「まだ左の方だけ、」。さらに鼻緒の前ツボを2ミリほど出してあげると「あぁこれこれ」と御満悦。そう言えば雑誌の対談か何かで読んだことがありますが、足の形や大きさが同じくらいの方って1割くらいしかいらっしゃらないのだとか。
 お帰り際、「左右を間違えて履かれませんように、」と申し上げました。が、きっと左右を間違えて履かれても足あたりですぐに判られるくらいの違い。
 みなさまの足下は大丈夫ですか?

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