裄を出す。

 お母様から譲り受けられた道行コート
 来月のお出かけに小紋の上に羽織られるそうなのですが、白に花柄の小紋が袖口からチラッと。そう、小紋とコートの裄(袖の長さ)が同じ長さのため、お召しになると袖口から小紋が顔を出すのです。そこで「できるならコートの裄を長くして欲しい!」とお預かりしたのです。が、縫い代が思いのほか浅く、ギリギリいっぱいの3分(約1cm)ほど伸ばすことができました。「ついでに歪んでいた袂もまっすぐ縫い直しておきましたよ」とは弊社で最も几帳面な仕立て屋さんのありがたいお心遣い。写真に写っている通り、型落しをしていないのでもともと縫っていた跡形が残ってしまいますが、お召しになれば脇のシワと同化して、そう目立つことはないでしょう。
 残るは、同時にお預かりをした白い小紋の前巾を広げてあげるという大きな課題。

裄直し
袷/裏付…8,000円
単衣  …6,000円(ともに税別)

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