隠れ大和撫子。

 「いつもズボンばっかりで、女の子らしい格好をしたところをみたことないもんだから」とお母様。「こんなに振袖が似合うなんて思っていませんでした」と感無量のご様子。成人式の前撮り振袖着付をお手伝いしました。足袋を履くのも初めてで、結ばれていく紐にも緊張気味のお嬢様。浴衣も着たことないとおっしゃる彼女は、実は着物がとてもお似合いの隠れ大和撫子だったのです。おばさん(お父さんのお姉さん)がお召しになったという振袖と、今では珍しい丸帯をすっかり着こなして、ご自身もびっくり!そんな振袖一式を数十年前に見立てた、今は亡き先代も空の上から見てくれているだろうか。
 そう思いながら高い高い秋の空を仰いだのでした。

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