引き出しが閉まらなくなった?桐箪笥。

 大好評につき右往左往中の箪笥整理サービス『Shall we たんす?』で伺った先でのこと。
 それはそれは大変立派な総桐箪笥がありました。ところが残念ながら扉や引き出しを開けるとップーンと全体からカビの臭いが。そこで、ハイターを薄めた液に浸けた布でお客様ご自身に拭いて頂いた後に陰干ししてもらうことに。ところがドッコイ、翌日伺うと「引き出しが一段だけ閉まらなくなっちゃいました」とSOS。慌てて桐箪笥屋さんに電話をして対処方法を尋たところ、「見たり触ったりしないと分からない」ってことでそれから数日経った本日、わざわざお越し頂きました。すると「あぁ、これはあれですね」と持参された鉋とサンドペーパーなどを使ってチョチョイのチョイっとな。見事に収まり、お客様は大喜び!
 そもそも桐箪笥とは湿度によって収縮や弛緩をすることで、引き出し内部の湿度を一定に保ってくれるもの。(ちなみに桐はアルカリ性質ですので虫が付きにくく、さらに発火点も高く燃えにくい素材と言われています。)今回のお客様の場合、湿度が高いので引き出しが少し膨張し、除湿器を正面からあてていらしたので本体が乾いてしまい収縮したことが主な原因と思われます。が、それだけでは解決できない部分をたった4つの道具で解決にもっていかれるところがさすがの職人さんですね。
 おかげさまで「引き出しが閉まって何を収めようか迷う?桐箪笥」になりました。チャンチャン、

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