大島紬と長襦袢。

白大島と長襦袢を洗い張りをして仕立て替える。

 お召しになっていた大島紬長襦袢が「どうにも着心地が悪い」とおっしゃっていました。
 そこでご持参を頂いて寸法を拝見すると、衿まわりの寸法がまったく合っていませんでした。つまり大島紬長襦袢の衿まわりが添わずに離れるため、気付かないうちに衿まわりがもこもこしてしまってお召し心地のみならず着姿もすっきりしません。そこで大島紬も長襦袢もともに洗い張りをして仕立て直すことになりました。「ちょうど何回も来て汚れたからシミ抜きに出そうとも思っていたのよねぇ」とご自身に言い聞かせるように。そしておよその納期と見積もりを提示したとこと、「そうよね、それくらいはかかるよねぇ」とこれまた語りかけるように。履歴を見てみると、平成25年に八掛の色を変えて現在の濃い紫とも鼠ともとれる色に。約10年もお召しになっていますから、シミ抜きもふくめて絶好のお預け日和です。
 こうやってきものや長襦袢がまた新たに生まれ変わってまた活躍する。はず。洋服では中々あり得ないことしょうけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください