6日目は下駄日和。

新江戸染め丸久商店の浴衣に首里花織の半巾帯

 唐津やきもん+はきもん祭り6日目の本日は晴天なり。そろそろ麻のきものが恋しくなる季節か!と思わせぶりなお天道様。
 特にご来店のお約束もなくゆっくりとした1日かなーなんて斜に構えちゃったりして。お客様からお預かりしたきものの整理を始めようとしたところへカランコロンと甲高く下駄の音でも鳴らしたかのような元気な声の主は、いつも無償の愛に溢れる尊敬する彼女。「夏はやっぱり下駄よね!」なんて明るく元気におっしゃるんですが、きっと「若旦那と優子ちゃんが頑張ってるから、」ってinstagramを見てやって来てくれたに違いありません。その無償の愛に引き寄せられるように午後からは「玄関先に一足」と男物の焼桐を、「夏は職場でも靴をやめて下駄を履きます」と胡麻竹に畳表に一足ずつなど、下駄のお客様がカランコロンと次々に。ほかにも帯〆やタオルに半衿など、もうすぐ襲ってくる蒸し暑い夏に向けた準備が着々と進みました。
 で、本日の一枚は車で小1時間ほどの佐賀市内から久しぶりに御来店頂いた母娘様。数年前にふらりと立ち寄られたのが御縁の始まりですが、以来ご家族で御来店頂いては紬に木綿に訪問着に、昨年は桐箪笥のご購入を考えられていて御相談のお電話を頂きました。ということで、のらりくらり派のお嬢様と一刀両断派のお母様と毎度ながら楽しいひとときを過ごせました。下駄日和でしたが、「自宅の下駄箱を確認してみてから、」と次回のお楽しみに。その後ももうおひとり、初日から大好評ながら嫁ぎ先の見つからなかった1枚を「浴衣だけど広衿に仕立ててください。手縫いでね、手縫い」と手中に収められました。
 なんかこう厳しい世の中ですが、ありがたいことにうれしいことにたくさんのお客様と楽しいゴールデンウィークを過ごしています。

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