帯芯のカビに御用心。

帯芯のカビに御用心。

 黒紋付様の京袋帯なごや帯仕立て替えるご所望でお預かりしていた帯が仕立て上がってきました。
 京袋帯(袋なごや帯とも言う)とは、見た目は裏地のついた袋帯ですが一重太鼓しか結べない(なごや帯の長さの)帯のことです。いざという時には一般的ななごや帯の方が結びやすいのと、全体的にカビるんるんの白い斑点が見られましたし、品質も然ることながらご家族様の想いの重なった価値のある帯でしたので、絶好の機会と思い仕立て替えを提案しご了承を頂きました。
 仕立て上がって来ると、思っていた以上に綺麗になって結びやすそうになって生まれ変わっていました。同封されてあった裏地はさておき、帯芯をご覧ください!表地がカビ菌に侵されていただけあって、帯芯は変色も変色していました。以前の帯芯にはシャキッとさせるために糊気を含んでいて、現在のものよりも余計にこうなってしまう恐れがあります。
 洗うだけにしようか仕立て替えをしようかほんの少しだけ迷われましたが、この帯芯をご覧になると「仕立て替えてよかった!」と頷かれること間違いなしです。

例)京袋帯
 解き   3,300円
 丸洗い  3,300円
 カビ取り 1,760円
 帯芯   4,400円
 仕立て  11,000円
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 合 計  23,760円

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