数日前のこと。車で40分、おとなり伊万里市からの御来店。
事前にお電話でご相談を頂いていた総絞りの羽織をお持ち込みになりました。地元の呉服屋さんにご相談されたのですが、「これはできませんねー、」と断られたとのこと。「拝見してみないとわかりません」と電話で申し上げると、さっそく。
拝見すると、総絞りの立派で可愛らしい羽織とともに6尺8寸(約270cm)もある余り裂が。
「お嬢ちゃんの四つ身でしょ、できますっ!」とは仕立て担当の女将。一度洗い張りをして新しい胴裏と八掛(裾まわり)の色を選んで頂けば、りっぱな四つ身に仕立て上がります。「息子家族はここからすぐ近くの唐津市内に住んでいますから、八掛はお嫁さんか本人に選ばせてください」と義母様とおなじく、さっそく。ピッカピカの一年生、つまり7歳の七五三詣りを迎えられるお嬢ちゃんもご一緒に。
新しいきものを誂えて迎える七五三詣りも素敵ですが、ご家族がお召しになっていたきものや羽織を解いて仕立てたきものをお召しになるのはもっと素敵じゃあ〜りませんか。