開店直後の朝一番で着付のお手伝いをしました。
ご友人の結婚披露宴で友人代表のスピーチを依頼されたお客様は、「せっかくなら着物を着て行きたい!」とお母様がお召しになっていらした訪問着と袋帯を選ばれました。その昔、お母様が就職された時にご両親に連れられて呉服屋さんの暖簾をくぐって誂えてもらわれた一式とのこと。時を経てお召しになったお嬢様にもとってもよくお似合いで、嬉しそうなお母様が運転手として付き添っていらっしゃいました。そりゃ嬉しいですよね。行ってらっしゃーい!と大手を振って見送りました。
そのすぐ後、ひさしぶりにやって来た同級生が突然に「そう言えばオレ、帯と草履を持ってなかったよね!」って、、、「草履はないと思うけど、帯は買ってもらってるばい!」と岩佐の草履を誂えてくれました。マットな黒に染めた帆布地を台に、これまた黒で染めたマットなスウェードを鼻緒に、前ツボと鼻緒の裏地は真っ白、台の真ん中に真っ白なパイピングを入れて、さすがのセンスで何ともカッチョいい一足に仕上がりそうです!「今年は春先から着るばい!」とはまだ誂えっぱなしで袖を通していない片貝木綿も浴衣もあるからこそ。
このほかにも着付を承っているお客様がきもの一式を持ち込まれたり。相変わらず強く吹く風が冷たい1日でしたけど、きものをお召しになりたい方が絶えずに幸せな1日でした。