長いコートの丈を決める。

　昨年末に裾まですっぽり隠れるスリーシーズンコートをお買い上げ頂きました。
　実はそのほかにも小紋や袋帯になごや帯までお買い上げ頂き、このお正月明けの初釜にお召しになるために仕立て上げたところでした。が、新型ウィルスがまたしても大量に忍び寄って来やがって初釜はグッと堪えて中止。残念ながら、きものをお召しになることも叶いませんでした。
　が、「こちらのお仕立てはゆっくりどうぞ」とおっしゃっていたコートの採寸にご来店頂きました。このコートは少々の雨や塵を除けることを目的としているので、裾まですっぽり隠れてしまうように仕立てることになりました。そこで重要なのが「きものをお召しになって採寸」すること。着姿にはそれぞれ長めにお召しになったりお太鼓の大きさに大小があったり、猫背など姿勢などによってコートの寸法が異なります。また広衿やバチ衿などコートの着姿に大きく影響する衿の形も異なります。ということで、せっかくなのでお買い上げ頂いた小紋と袋帯を結んだ上から見本のコートをお召し頂き採寸。「寸法も柄の配置も、衿の形や紐の位置などもあとはすべて池田屋さんに任せます！」と嬉しい腕試し付き。
　少々の雨や塵だけじゃなくって、ウィルスも除けて欲しい。