嬉しくって嬉しくって嬉しすぎる御要望が飛び込んできました!
遡ること12月31日。「優子さん(若女将)のinstagramを見ていて私たちもお正月にきものを着ようと思ったのですが、まだ着付の予約ってできますか?」と訊ねられて断る理由は見つかりませんでした。お母様が誂えられていた大島紬の生地に郷土玩具が型染めされた可愛らしいきものに真っ赤な蝶々の帯を合わせて。そのお嬢ちゃまは一つ身に被布を重ねて。その後も夜遅くまできものを着たまま過ごされたと聞いてさらに嬉しくなりました。
そうして年が明けて去る1月3日のこと。お正月にお召しになったきものをお手入れに持ち込まれたのに加えて、「妹がきものを着ているのを見て、お兄ちゃん(小学生のご長男)が『ぼくもきものがきたい!』って言うんです」とまさかのお兄ちゃんにまで輪が広がって涙がちょちょぎれました。お兄ちゃんはやって来るなり水色のギンガムチェックを指差して「これ!」と即決。男の子がいつまで袖を通してくれるのか分かりませんが、しばらく楽しめるようにできるだけ大きく仕立ててあげようかと。お正月だけと言わずにいつでも気軽に楽しく着てほしいものです。
きものの輪の広がりはとどまるところを知りません。それが未来を担うお子様なら嬉しさもとどまるところを知りません。