男前の雪駄を預かる。

 福岡市内にお住まいの紳士が、ご実家に帰省されたついでに御来店。
 「蛇革の鼻緒が気に入っててねぇ」と、お父様から受け継いで長らく大切に履いていらっしゃる雪駄鼻緒と言い、表と言い、確かによか雪駄。ある日、裏を見てみると擦り減っていることに気づかれたのだとか。
 拝見すると鼻緒も表も大切に履かれていることがよくわかる、傷ひとつない見た目。問題の裏に目をやると、片方のカカトの革が擦り減ってしまい、底一面に張られた皮にまで擦り減りの魔の手が忍び寄っています。カカトの革は簡単に交換できるのですが、底の革は交換ができません。擦り減ってしまう一歩手前でなんとか助かりました。しかも三角形のこの手のカカトは、その昔よく用いられていたものですが、あまりにも滑りすぎるので現在は使われていないので馬蹄形の金具のついたものに交換。
 末永くお楽しみ頂くためにも、大切なのは日頃のメンテナンス。雪駄に限らず、ですね。

雪駄の擦り減ったカカトを交換
雪駄の命とも言うべきカカトの皮。底の革まで及ばないうちに交換するべし!

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6月のきもの成績
若女将7vs8若旦那
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△5月/26vs26
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○4月/27vs28
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△3月/29vs29
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◉2月/27vs26
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◉1月/27vs11
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