無念の黒紋付羽織。

 長らく病魔と闘い続けていた親爺さんが天寿を全うされたことを昨夜知った。
 粋で男気があって料理が大好きで本物志向で話が面白くって、病気なんて糞食らえだ!みたいに頑丈そうな身体で。実はあまり親爺さんのことを深くは知らないんだけれども、いつも声を掛けてもらって満面の笑みに元気をもらう、なんだか家族か親戚みたいな存在でした。奥様と切り盛りされているお店は大繁盛で、今はお嬢様夫婦がどっしりと腰を据えている。
 そんな親爺さんは数年前に町内会活動の途中に突如倒れられて、懸命にリハビリを続けていらした矢先にさらなる病魔が。ご家族の手厚い看護のもとで長い闘病生活が続く中、「もう一回、家内と旅をして旨いもん食べたいんや」とおっしゃっていました。「何にも食べる気がせんけど、しとーっとしてね、これが一番旨いんや」と、晩年はツルヤのカステラが大のお気に入り。僕も若女将も復活の狼煙が上がるのを楽しみにしていたのですが、叶わず無念。
 今朝早々にご自宅へ弔問し、玄関先から親爺さんの安らかな笑顔を見て合掌。こんなお別れなんて、納得いかない。

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○4月のきもの成績
若女将17vs18若旦那
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△3月のきもの成績
若女将29vs29若旦那
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◉2月のきもの成績
若女将27vs26若旦那
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◉1月の対戦成績
若女将27vs11若旦那
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