3年ほど前に箪笥の整理に伺って以来、毎年点検に伺っているお客様宅へ。
本来ならば毎年梅雨が明けた8月に伺っているのですが、今年はお客様の体調や大雨など自然災害も相まって2ヶ月ほど遅くなってしまいました。実は昨年からご相談を受けていたのですが、お客様の箪笥の中にある30枚ほどのきもののうち、御主人様から御褒美に買ってもらわれた加賀友禅の色留袖(写真)と長襦袢以外をお嬢様の寸法に仕立て直して譲られるとのこと。黒留袖、色留袖、訪問着3枚、それに合わせて長襦袢も。「この際だからシミ抜きはもちろん胴裏が古くなっていたら新しいのに替えてちょうだい。判断はすべて任せるから」との信頼は裏切れません。
一枚ずつ改めて丁寧に拝見したり採寸したりするのです。それにしてもこのきもの、いいなぁ。