男前の黒紋付に合わせる袴の御注文を頂きました。
袴地にも色々ありますが、本家本元、合資会社仙台平の甲田家で織られる仙臺平の袴地こそ、硬さと柔らかさという相反する特徴を兼ね備えた袴地の中の袴地。「せっかく誂えるなら一張羅を、」と、この秋に結婚式とご披露宴を予定されているお孫さんに気合の入るおばあちゃん。その気合にお応えすべく、織り上がりを待っていた縞袴2反が入荷。いざ!
一見同じように見えますが、実は糸の細さが異なっていて、五本の指先でじっくり触って確かめないと分からないほどの僅かな差ですが、これがお仕舞いやお茶の所作による立ち居い振る舞いに大きく響くんです。もちろん新郎の品格にも、おばあちゃんのお財布にも。
仕立て上がるとさらに品良く見えます。お召しになると尚更のこと。