着付レッスン?着付?

 連日お申し込みやお問い合わせのある若女将の出番。
 ところが本日はちょっといつもとは違う感じ。以前頂いたお電話では若女将レッスン!の御予約を承っていたのですが、今朝頂いたお電話では「着せてもらおっかな」と。「お時間はどれくらいありますか?」「ご自宅から弊社まで、どのくらい時間がかかりますか?」など色々と尋ねても的を射た返答が頂けないまま、とにかくお出掛けになりませんかとお誘いしました。数分後、日傘を片手におばあさまと暖簾をくぐられたのは、すらっとした若い女性でした。「東京から祖母のところに遊びに来ていて、こちらの場所はおろか祖母の自宅の住所もわからなくって」と合点承知の助。
 早速、着付けのお稽古を始めました。「職場が銀座にあるので和服姿の方が多くて興味があったんです。」とお話ししながら包みを開けると、実家から送ってもらったという紺色の浴衣の肩には縫い揚げが。もしやと思って身丈をはかると、、、「これはご身長が150cmくらいの方向けの寸法です。残念ですがお召しになるのはちょっと難しいかと、」と同時に残念そうな表情。ひとしきりお稽古が終わってお帰りにご覧になったご自分の浴衣候補。白地に南瓜が風流な染めの一枚。涼しげな博多帯の単衣がセンスの良さを醸しています。
 少し短めに着付けた足元の健康的な腱に軽やかな下駄。白い浴衣を着て伸びた背筋が日を避ける姿はなんとも素敵だろうと、候補が本命になるのを楽しみにしています。

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