昨日に引き続き、またしても。
ということで続々編は、唐津はきもん祭り期間中に淡い藤色が素敵な草履を誂えて頂いたお客様から「桐で幅の広い昔ながらの下駄が欲しいんですけど、鼻緒は黒の別珍で」とご注文を頂いていた御主人様の下駄。残念ながら真っ黒一色の鼻緒が見当たら無かったので、黒地に墨色の細縞が小粋な一本を。お客様にご覧に入れたところ「じゃあコレで、」と二つ返事。「25.0cmでやや甲高」に合わせてまずは仮挿げ。
これまでずーっと履いて来られた同じような二本歯の下駄は、裏っ返して見てみると「2006年1月」とマジックで書いてありましたから、かれこれ14年ほど前のもので「この下駄はね、主人がドイツに履いて行く!って言って買ったものなのよ」とさすがに色も落ち着いていて二本歯のうち前が右も左も削れて薄くなっていました。鉋で削って高さを調整してあげれば履けないことはないんですけど。
さてと、今回の新しい下駄の旅はどちらへ?