荒磯文様。

 以前このブログで紹介していたのをご覧になったお客様から、荒磯文様の風呂敷の御注文を承りました。
 この業界では有名な上羽織物さんの木綿の大風呂敷(120×120cm/税込6,480円)です。木綿ならでは柔らかさと丈夫はもちろん、こだわりの糸と染めと織りで、さらに柔らかくて丈夫なんです。先日、男物の長襦袢として紹介したばかりの荒磯文様は[あらいそ]や[ありそ]と読み、名物裂として中国から日本に伝わりました。荒々しく磯に打ち寄せる波に、なぜか淡水魚の鯉が。鯉は力強くて目出度い魚として、また滝を昇ると龍になると言われ古くから珍重されていたことから吉祥文様のひとつに用いられたと考えられています。ちなみに立身出世の関門のことを「登竜門」とよく言いますが、黄河上流にあった竜門を登りきった鯉がいたならば、竜になるという言い伝えから来ています。
 と熱く語ってしまいましたが、御来店頂いてご覧に入れると葡萄唐草文様に変更になりました。ちゃんちゃん、

子孫繁栄を願う葡萄唐草文様の風呂敷。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください