紺屋の白袴、か。

 不覚にも、久しぶりにきものに袖を通しました。
 昨年秋に新調した白×藍のギンガムチェックは、三重県の松坂木綿。すぐ近くでは伊勢木綿が盛んに織られていて、伊勢地方は古くから木綿の産地として有名なのです。松坂木綿の特徴は、天然の藍。すべての反物は藍色が基調となって、濃淡で縞や格子などの柄を表現しています。また江戸時代には日本橋大伝馬町に伊勢から木綿問屋が集まり商いは隆盛を極め、中でも「松坂縞」と呼ばれる大小の縞が大流行しました。
 ということで、縞ではなくギンガムチェック。もとい、白×藍の(厳密に言うと違いますが)弁慶格子にあえて深緑の半衿を合わせてみました。昨夜春休みの宿題をしていた長女に「紺屋の白袴ってどういう意味?」と尋ねられて、「そうやねー、例えばきもの屋なのに自分のきものも持たずに洋服を着ている人みたいなこと。かな」と答えると、「そういえばお父さん、最近きもの着てないね」と不覚にもカウンターパンチを喰らってしまい、、、今朝は長女が起きる前に張り切って袖を通しました!
 「灯台下暗しってどういう意味?」って尋ねられたらどうしよ。

毎度ながら、足元は明るし。

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