涙で滲む、淡い青磁鼠。

 日本舞踊花柳流の名取試験を受けるために、羽二重の白生地から誂えた淡い青磁鼠の色無地紋付。
 此度、東京藝術大学音楽学部邦楽科日本舞踊専攻の門を叩き、ふたたびこの色無地紋付に袖を通して挑み、見事合格!一般的な国立大学の合格発表が8日に行われ、次々に桜の便りが届く中、最も気になっていた彼女のご家族からの便りが届かずに気を揉み続けていました。が、昨日の夕方に女将の携帯電話に吉報が届いた途端に、ホッと胸を撫で下ろして肩の荷もドスン!と下ろして、諸手を挙げて天井にぶつかりそうなほど地面を強く蹴ってしまいました。そうして本日夕方、彼女とおばあちゃんが来店。込み上げる嬉しさと寂しさが入り混じったおばあちゃんの表情にたまらず、、、お手入れでお預かりした紋付の淡い青磁鼠が滲んでしまいました。本人はもちろん、稽古をつけられたお師匠様や姐様方、おばあちゃんをはじめご家族のこれまでのご苦労がすべて報われたのです(涙)。
 あんなに小さかったあの子が、この春から藝大生。益々芸道に精進すべし!

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