惜別の京都出張。

 急遽、一泊二日の日程で京都にやって来ました。
 たいへん有難いことに、4日日曜日から始まる大決算市(大バーゲン!)を前に頂いたお客様からの御要望品に対して弊社の在庫品だけでは対応できなくなってしまい、、、決死の覚悟でそろばんを片手に京都へ。さらには「安くならなくてもいいからコレを探して欲しい!」というバーゲン対象以外にも何とも嬉しい御要望品がひとつ、ふたつ、みっつ。ほど。初日は上々の立ち上がりでそろばんが大活躍、午前中のうちに御要望品のうち半分以上を手に入れました。
 日暮れ前、いつもよりも少し早めに京都を後にし、今回の一番の目的地である兵庫県は三田市へ。以前にも記したことがありますが、ここは僕の第2の故郷で、商人としての礎を築いてもらった三國屋呉服店(本店は篠山市)の支店『KIMONO-KAN三國屋』のある地。大学を卒業後に修業というよりもほぼ一社員として入社し、たったの3年間(平成9年〜12年)でしたが大切なことをたくさん教えてもらいました。聡明で気さくな社長をはじめ、今は亡き大奥様、先輩方の教えや支えのおかげさまで無事に修業を終えて帰郷して現在に至りますが、修業先が三國屋さんじゃなかったら今の僕はあり得ないどころか、家業を継いでないかも知れません。とどのつまり、商人としての僕にとっては第2どころか故郷なのです。
 京都から電車を乗り継ぐこと1時間半、僕が到着すると社長がみなさんの前で挨拶をされていました。実は悲しいことに本日をもって閉店、22年の営業に幕を下されることになりました。ということを耳にしたので、修業を共にした先輩と一緒に最後を見届けに駆けつけたのです。年明けから始まった約1ヶ月に及ぶ閉店セールには、最終日まで別れを惜しみつつお値打ち品を目掛けてお客様が絶えなかったのだとか。それでも弊社よりもうんと多い在庫の量も値段の安さも、パワフルな店長も姉さんも相変わらずで、、、泣。閉店後には店長と先輩と三田牛に舌鼓を打ちながら昔話なんて野暮なことは店への置き土産にして互いの今後の展開について花を咲かせ、心新たに人様の役に立って数年後の再会を誓ったのでした。
 もっともっと大活躍をしてお世話になった恩返しをする前の悲劇に、顔を出すだけで精一杯という耐え難きを耐えて明日はまた朝から京都で頑張ります!

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