何はさておき、黒無地五ツ紋付羽織袴です。
「教え子たちの門出の日には、誂えた一張羅の羽織袴で見送ってあげたいです」と数年前にお誂えになった礼装一式。裏地に拘られるあまり少々時間を要し、きものと袴から遅れること約2年の歳月をかけて羽織を納品したのが今春。だったのも束の間、「せっかくなので上等の雪駄と合切袋まで揃えようかと思って、」と本日ご来店。黒紋付以外でもお履きになるのではと思って白以外の鼻緒も用意していたのですが、「せっかくなので、」と真っ白なナイロン本天を。合切袋は鮫小紋の生地に藤籠を縫い合わせたもの。を先日の京都出張で唾をつけて来た特別価格にて。
くれぐれも教え子たちよりも目立ちませぬやうに。