総絞りのきものとショールをお手入れでお預かりしました。
納品に伺ったお客様宅で多岐に渡る話題で花を咲かせていると、「あっ、そうそう。シミ抜きをお願いしたいきものと羽織がある!」とおっしゃって出てきました。いずれもウン十年前に手に入れられた総鹿の子絞りの小紋というか無地というか袷の一枚と、「絞りと言えば高級品だったじゃない。当時の私にとっては高価だったのよ〜」とこれまた総絞りの真っ赤なショール。きものはお召しになりすぎて衿はおろか全体に黄変、ショールは1箇所だけ茶色に変色したシミがあって、それが裏地に移ってさらに畳んで触れていた面に移ってという負のスパイラルに陥ってました。
お客様のご予算内でできる範囲の加工を手配することになりました。お手入れは早めが肝心要。