「子供の七五三詣りに、せっかくだから私もきものを着て行こうと思って」とお母様から着付のお手伝いの依頼。
初めて袖を通される華やかな小紋にお洒落な袋帯。ところが前日になって「子供の衣装が時間通りに届かなくって」と困惑されたご様子。よくよくうかがうと「インターネットを通じて借りたので、問い合わせると揚げ(寸法調整)は安全ピンで留めてと言われました」とのこと。「着付はどうされるんですか?」と思わず心配になってさらにうかがうと「説明書が入っているのでそれを見ながら着せてくださいと言われました」と不安そうなご様子。ついつい言ってしまいました。「衣装が届いたら持ってきてください。お手伝いします。」と。
それから、神社の予約の1時間前。それはそれは上品なおぼっちゃまがご来店。やはりきものも羽織も袴もすべてに揚げが必要でした。30分ほどで魔法をかけて、お詣りの15分前。初めは乗り気じゃなかったはずのおぼっちゃまがみるみる立派なお殿様に変身!慣れない草履をもろともせずにおばあちゃんに手を引かれお帰りになりました。可愛すぎて、抱き上げたついでに「おじちゃんのうちの子になってよ」とお願いしましたが、、、そうよね。お母さんがこんなに大切にしてくれてるんだもんねぇ。
またしてもご家族の大切な節目のお手伝いができて幸せな一日。